みなさん、こんばんは。
木曜日の男、きたです。
ふふふ。
今回はなんか、あま~い恋のお話?
ってタイトル見て思ったでしょ?
違います。
どうやら、私は人間観察が好きなようです。
特にメトロやバスに乗ってると、他人の一挙手一投足が気になるのです。
先日のお話。
帰路のメトロ内での出来事。
2人の20歳位と思われるカップルが乗り込んできました。
女性は足をひきずっていて、男性は肩を貸しています。
その女性は転んだのでしょうか?
ぶつけたのでしょうか?
とにかく、膝をしきりに気にしています。
特に血は出ていないようで、ひきずりながらも歩ける様子を見ると、
骨折はしていないようです。
その女性はシクシクと泣きながら、彼氏に痛みを訴えているようです。
しきりに。ずっと。
男性はオロオロしながらも、彼女の頬をさすり、顔を覗き込み、
ハグをし、キスをしています。
どうも、私にはこの光景に納得いかないのです。
ブラジルでのカップルのイチャイチャ・ベタベタ・ネチョネチョにはもう慣れました。
そんな事じゃないのです。
この光景に、私は申し上げたい。
「冷たい男」 と言われるのを承知で申し上げたい。
本当に痛かったら泣けますか?
君は本当の痛みを味わったら、言葉も出ないハズですよ。
呻くか叫びますよ。
いや、目を打ったり、鼻をぶつけたり時などは、涙は出ます。
それは、泣くというより、涙が出るという感じじゃないですか。
そんなに泣けるなら、その痛みは大した事無い。
すごく叫びたかった。
「泣いて痛みが引くのなら、お泣きなさい!」
いやいや待てよ、先入観はよろしくない。
きっと、悲しい程の負傷なのかな?
と考え直し、もっと洞察してみる。
もしかしたら、
彼女は近々、チアリーディングのサンパウロ大会があって、
頑張って練習していたのかもしれない。
そこで、帰宅途中に木が盛り上がって浮いた歩道にズッコケたのかもしれない。
それは、悲しい。
でも、待てよ?
本当に悲しかったら、私ならため息しか出ないし、
きっと、泣ける状況ではない。
本当に悲しい状況って案外泣けない。
泣いたとしても、あんな感じでは泣けない。
待てよ?もしかしたら、
彼氏の情けなさに泣いているのかもしれない。
ズッコケそうになった時に、彼は手を差し伸ばしたが、
彼女の重さに耐え切れず、手を離し、彼女は膝を強打したのかもしれない。
そして、彼氏の非力さに情けなくて泣いているのかもしれない。
でもそれだったら、あんなにその男とベタベタしないよな?
もしかしたら、感動して泣いている。
あぁ、それなら分かる。
あんな感じで泣けるもんね。
痛みを感じる事で、
「私って、生きてる!」
って改めて実感したのかもしれない。
もしくは、彼の優しさに感動して泣いている。
「あなたの対応って・・・神対応!」
でも、な~んか違う感じなので、やっぱり却下。
いろいろ、考えた挙句、一つの結論に到達する。
その女性は、
彼氏に構って欲しくて泣いている。
私ってこんなに、ひ弱で、この痛みに耐え切れないの。
もう、痛くて痛くてどうしようもないの。
見て、私こんなに泣いてるでしょ?
抱きしめてよ。心配してよ。
どうも、そんな感じがする。
一人でいる時に、君はそんなに泣くだろうか?
構ってくれる人が傍にいるから、泣くんじゃないだろうか?
彼氏も彼氏。
もし、彼女がそんなに痛いなら、
ハグをした位で、キスをした位で、
痛みがおさまるワケあるかっ!
つまり、お・お・げ・さ。
彼氏君、お・お・げ・さ!
って彼女に言っちゃいなよ。
ユー、言っちゃいなよ!
本当は分かってるんでしょ?
無理する必要ないよ。
そんな事を考えた帰り道。
それでは、今日の一句。
構ってよ。
小さな事を
大袈裟に。
ブラジルに住む木曜の男。
では、また来週の木曜にお会いしましょう。
1 件のコメント:
さずが海外ですな!
そんなオーバーアクションを
木曜男にも
乞うご期待^^♪
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