みなさん、こんばんは。
ブラジル時間の木曜日にお送りするこのコーナー。
参上致しますは、私、木曜の男でございます。
以前、ブラジル滞在当初ブラジル人宅でホームステイしてた時のこと、
ホストマザーが出してくれた料理を前に、手を合わせ、声にだして
「いただきます。」
と食事に手を付けました。
ホストマザーは、
「あら、それは何?」
と興味深々。
「う~んとね、作ってくれたあなたに対して、
この食べ物の命に対して、この命を運んでくれた全ての人に対して、
そして自然に対して感謝する言葉だよ。」
って言いたくても、語彙力が貧相なためモゴモゴしていると、
「う~ん・・・神ね、そう神様に祈ってるのね!!素敵ね。」
なんて、彼女は勝手に理解した様子。
悔しい思いをしたことを先日思い出しました。
存在自体があやふやな神様に祈るよりも、
目の前にいるあなたや、目の前のそこにあるものに感謝しているんだと、
そこにあるものに感謝できない人が遠くの存在に感謝できるわけないと、
そういう想いで私は「いただきます。」と言っている。
って、ちゃんと伝えたかった・・・。
レストランで一人で食事をすることがほとんどだったりしますが、
それでも、口をついて出てくるこの言葉。
周りのブラジル人は好奇な視線を送ってきます。
最近は声に出すことも少なくなりましたが、
この自分の中の習慣が失われてしまうのではないかと、少し心配しております。
「もったいない。」という言葉が日本から発生した、
世界共通語とよく耳にしますが、(ちなみにブラジルで聞いたことはまだありません。)
その前に「いただきます。」という想いがなければ、
「もったいない。」という表現が陳腐化してしまうとも思うのです。
「いただきます。」
「ごちそうさま。」
本当に素晴らしい表現だと思います。
「いってきます。」「いってらっしゃい。」
「ただいま。」「おかえりなさい。」
これもまた素晴らしい表現です。
これにぴったりくる言葉もまた、ポルトガル語では見つかりません。
う~ん、これに該当するのは、こちらではハグだったり握手だったりするのでしょうか?
でも、忙しさに追われてる時は、これらもきっと疎かになると思います。
やっぱり言葉で表現する方が、気軽に確実にできていいのかな。
と私は思ったりします。
あ、牛の部位をポルトガル語でも説明した情報が載っている、楽々サンパウロがアマゾンで売っています。
では。一句。
いただきま~す。
言うべき所で、
いってきま~す。
そう、それはひどく混んでた昼のレストランで。
ではまた、来週の木曜日にまたお会いしましょう。
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