2009年1月28日水曜日

月刊ピンドラーマ2009年2月号


月刊『ピンドラーマ』2009年2月号は2月5日発行です。
今回の目玉は、アマゾン移民80周年にちなんだアマゾン紀行、カーニバルの楽しみ方、新企画の日本人以外の移民レポートなど。
連載の「ブラジル映画を楽しもう」では、夫婦の男女が入れ替わってしまうという可笑しな映画「もし私が貴方だったら」を紹介。
なくなってしまう前に配布ポイントへ急ぎましょう!
ご質問、ご意見等コメント欄へどしどしお寄せ下さい。

★『ピンドラーマ』2009年2月号の内容
「アマゾン入植80周年ジャングルにかける夢ベレン・サンタレーン」文=青木 遼
「フランス・ポストブラジルの風景画の傑作を生んだオランダ人」文=おおうらともこ
「各国移民レポート スペイン篇」文=おおうらともこ
「ブラジル点描」写真・文=仁尾 帯刀
「移民の肖像」写真・文=松本 浩治
「ポルトガル語ワンポイントレッスン」
「摩訶不思議なブラジル経済」文=加山 雄二郎
「カーニバルの楽しみ方あれこれ」文=美代 賢志
「新・一枚のブラジル音楽」文=臼田 道成
「ブラジル映画を楽しもう」文=佐藤 語
「PINDORAMAグルメ情報」
「 レストラン紹介 YOKA24」
「フルーツ王国ブラジル」文=おおうら ともこ
「手軽にご馳走」文=高山 儀子
「サッカー、サンパウロ州選手権の行方」文=下薗 昌記
「パソコン何でも相談室」文=かわもりた かずみ
「ブラジルの医療事情」文=秋山 一誠
「健康と解毒作用」文=当真 勉
「イベント情報」コンサート/展覧会/映画
「読者のページ」
「ショッピングピンドラーマ」
「メトロ路線図」
「レストラン紹介 STAR CITY」
「医院紹介 AKITA CLINIC」
「医院紹介 FERTICLIN」

2009年1月26日月曜日

サンパウロC級グルメ探訪


ピニェイロスの牛ハツ

ピニェイロスのブリガデイロ・ファリア・リマ通りとその周辺からエンブなど西部方面への郊外バスが発着している。鉄道路線網が充分発達していないサンパウロでは、これらのバスがサンパウロ市近郊に住む人々にとって重要な通勤の足になっている。

西部への近・中距離を結ぶ交通のターミナルという点では、ピニェイロスは東京でいうとさながら池袋といったところであろうか。とはいえ、その景観は巨大なターミナルビルと高層ビルが林立する現在の池袋と並び称するわけにはいかない。焼け跡のように平べったく広がるリマ通りにある、ターミナルというにはくちはばったい、母屋のない吹きさらしのバス乗り場から周囲を見渡すと、みすぼらしい屋台が岸壁にへばりつくカラス貝のごとく歩道にひしめいており、その光景は、実際に見たわけではないけれど、今から半世紀以上前の終戦まもない池袋の街にオーバーラップしてしまう。

このような煤けた街で必ずお目にかかれるのが一筋の立ち昇る煙、そう、串焼肉(エスペチーニョ)の屋台である。帰宅する通勤客で混み合う街区のあちらこちらで、人々の頭越しに煙が立っている。仕事を終え空腹を引きずる身体にとって、炭火で焼かれた肉の香ばしい匂いはさぞかし鼻腔をくすぐるのだろう。夕刻にはどの屋台にも数名の人だかりがある。

私もその人だかりに加わるひとりである。数あるピニェイロスの串焼肉の屋台の中で、私の行く店は決まっている。バイーア州出身のルイの屋台である。彼が焼く串肉のなかに、ブラジルでは珍しい牛の心臓―ハツがあるからだ。

もっとも彼に聞いた話しでは、彼は仲間と一緒に牛ハツを購入し捌き分けるようだ。だからこの界隈には他にも牛ハツを扱っている屋台があるらしい。それでも私が必ずここを訪れるのは、ルイの人柄が気に入っているからだ。

紺碧の海に燦燦と輝く太陽のように彼の性格は明るく、人なつっこい笑みをたたえながら、口を開くと冗談がさざ波のようにこぼれる。彼を慕う人間達、その多くはバイーア出身者であるが、人の良いルイをからかいつつ、彼の串焼き肉を頬張る。

あるとき酒が入り気の大きくなった私は、通りがかりの物乞いの老婆が串肉をねだるのを見て、彼女に串焼きを奢る気になった。彼女に串焼きを渡すよう彼に命じたのだが、彼はちょっと困った顔になって、それでも彼女に串焼きを渡した。

老婆はむしゃむしゃと食べ始めたのだが、まもなく串から口を離し、突然ルイや私に向かってののしり始めた。いったい何が起こったのかと私は面食らったが、彼女の挙動から、すぐに彼女が正気ではないことを悟った。彼女は誰彼となく見境なく吼えるように悪態をついて、一向に立ち去らない。温厚なルイもさすがに手を焼いて、彼女を叱り、追っ払った。

私の指示に彼が困った顔になったのも当然であった。あの場合、かかわり合いにならずにやり過ごすに越したことはなかった。下手にかかわると疫病神を引き入れることになる。

屋台で販売する1日の間、さまざまな人間が訪れる。なかにはたちの悪い連中もおり、そのような連中をうまくあしらう術を身に付けなければ商売に差し障る。屋台を営業するのは簡単なように見えて、けっこう大変だ。

もっともルイはすぐに明るいいつもの態度に戻り、快活な調子で冗談を言い、私はそんな冗談のほとんどが理解できないながらも、温かい彼の人柄によって、心の凝りがほぐれていくような気分になってピンガの杯を重ねた。

勘定をする時分には、申告する串焼きの本数があやふやになるほど酒が回っており、老婆にあげた串焼きの分を勘定し忘れたのに気付いたのは、翌朝ベッドで目を覚ました際のことであった。


メニュー
・ 牛肉
・ 牛ハツ
・ リングイッサ
・ 鶏肉
全て1.5レアル


場所 

Rua Martim Carrasco 

Largo dos Pinheirosの近く

2009年1月7日水曜日

PINDORAMA 1月号発行!!

PINDORAMA 1月号Vol.31が発行されました。
今号の目玉は2本の旅行記事。
ベテランガイド服部敬也氏の「意外と身近な秘境 パンタナールの牧場ホテル」と、
青木遼氏の「数万年の水の記憶 氷河とペンギン パタゴニア」。
他に
ブラジル点描 / 仁尾帯刀
移民の肖像/松本浩治
ポルトガル語ワンポイントレッスン
摩訶不思議なブラジル経済/加山雄二郎
ブラジル最大の宝くじ メガ・セーナ/美代賢志
ブラジル文学周遊/中田みちよ
新・一枚のブラジル音楽/青木カナ
手軽にご馳走/高山儀子
フルーツ王国ブラジル/おおうらともこ
サッカー 全国選手権総括/下薗昌記
パソコン何でも相談室/かわもりたかずみ
イタリア移民の工業王 フランシスコ・マタラゾ/おおうらともこ
ブラジルの医療事情/秋山一誠

(布施)

2008年12月29日月曜日

サンパウロC級グルメ探訪


このコーナーをはじめるにあたって

私は街のいたる所にある屋台で飲食するのが好きだ。屋台の良さは値段の安さと人とのふれあいにある。一見どの屋台も同じように見えるが、食べてみると屋台によって味が異なる。もちろん料理人にもそれぞれ人柄があれば、客層も違う。

贅を尽くした高級料理でなくても、料理を口にしたその瞬間、「美味しい」という感動が体内をつらぬくことだってある。ささやかであれ、発見があれば悦びがある。多くの在伯日本人が普段気にも留めないような小さな店や屋台で出会う、そういう楽しみを綴っていきたい。

まがみ隆一



○ フランコ・ダ・ホッシャのエスペチーニョ

地下鉄駅前やバスターミナル周辺の雑踏の中、そこかしこに一筋の煙が立ち昇っている光景をよく目にする。串焼き肉の屋台からである。勤め帰りの労働者から買い物帰りの親子連れまで ―主に低所得者が多いが― の小腹を満たし、ある者はビールをぐいとあおって一日の疲れを癒す、そんな場である。

コンロの金属柵の上には串刺しの牛肉、鶏肉、鳥の心臓などが焼かれている。ブラジルの代表料理、シュハスコの廉価版ということで、シュハスキーニョと呼ばれる。あるいは串(エスペト)からエスペチーニョとも呼ばれる。

日本では焼き鳥を焼くのに、「紀州備長炭使用」などと、炭火焼きを強調する表記で集客を図るが、こちらでは炭火焼きはごく当たり前である。肉から染み出す油が炭火の中に滴り、香ばしい匂いが煙とともに周囲に充満し、肉の焼き具合を覗き込むと、煙で目が沁みつつも、炭火が発する、里山にいるようなやわらかく懐かしい香りが心を和ませる。



最初に紹介する店は、ターミナル駅であるルス駅からCPTMのA線に乗って約50分、フランコ・ダ・ホッシャという町にあるエスペチーニョの屋台である。

フランコ・ダ・ホッシャまでの沿線の車窓は、深い森林が広がる丘を越えたり、ファベーラが密集する地域を突っ切ったりと変化に富んで面白い。町はサンパウロ市中心地から離れているため緑も多く、駅に降り立つと、ほのかに青草の香り漂う清澄な空気を感じる。

屋台は駅から徒歩数分の、ガソリンスタンドの片隅を陣取っている。扱う串肉の種類は牛肉、鶏肉、リングイッサ(豚のソーセージ)、鶏の心臓、チーズであるが、なかでも鶏肉は秀逸だ。特製タレに漬け込んだ胸肉で、味わい深く、肉質はほっこりして柔らかい。

主人のフランシスコは50代の男で少々吃音があるが、それが実直な彼の人柄を表しているように思う。彼の焼き方は焼き過ぎず生焼けにせず、いつも正確である。時々おしゃべりな奥さんが手伝っている。

最初、リベルダージから来たことを彼等に伝えると、物好きな日本人といった様子で感心していたが、二度三度と来るうち、この味を求めてわざわざ電車で来るんだとお愛想を言うと、彼等はたいそう感激して、訪れる客に私のことを嬉々として紹介するが、そのこころは、「わざわざリベルダージから日本人が食べに来るほど当店のエスペチーニョは美味しいんだぞ」、と言いたいに違いない。

フランコ・ダ・ホッシャのようなサンパウロの郊外で食べることの楽しみは、かの地の住人はサンパウロ市内の住人よりもいっそう気さくで、皆が気軽に話しかけてくることである。

ブラジル人らしからぬ、よそよそしい態度の都会人に比べ、ここは田舎の明るさが丸出しで退屈しない。まあ、恰好の暇つぶし相手がいるわいという具合に、私も彼等の酒の肴になっているわけであるのだが。

プラスチックの小さな椅子に腰掛け、香ばしさ鼻をくすぐる煙に包まれながら串肉を頬張り、持参のペットボトルに詰めたワインをチビチビ呑みながら、たいして理解していなくとも、なやらワイワイ常連達と喋っている時、ブラジルで生活していることに、わくわくするような喜びを私は感じる。

値段
牛肉1.75レアル
チーズ1.8レアル
それ以外1.5レアル

場所
サンパウロからCPTMに乗りFranco da Rochaで下車。駅を出て左方向に歩いて数百メートル、シェルのガソリンスタンドが目印。

2008年10月24日金曜日

NHOCUNÉ SOUL

NHOCUNÉ SOUL

ニョクネ・ソウル
ニューアルバム発売記念ライブ
CD "Amando, Sambando"


メジャーではないが、めちゃソウルフルなサウンドを聞かせてくれるバンド“ニョクネ・ソウル”。
ニューアルバムの発売を記念してSESCサンタナでライブを行います。
何度か聴いたことがありますが、テクニックが素晴しい。
過去に発表した作品はマイスペースで試聴可能。www.myspace.com/nhocune

日時:10月30日(木)21時から
会場:Sesc Santana - Avenida Luiz Dumont Villares, 579 tel. (11) 2971-8700

(川原崎)

2008年10月16日木曜日

イベント情報 第12回 国際タトゥー(刺青)大会


今年で12回目を迎える「国際タトゥー(刺青)大会 12a Convenção Internacional de Tatuagem」が明日10/17(金)より開催されます。
今回はブラジル、アルゼンチン、アメリカから140人以上のタトゥー・デザイナーが参加します。

日本のタトゥーとはひと味違う異国情緒たっぷりのタトゥーを鑑賞する絶好のチャンスです。

期間:10/17(金)〜10/19(日) 12時〜22時


会場;地下鉄Barra Funda駅すぐ近くのESPAÇO DAS AMÉRICAS

Rua Tagipuru,795 - Barra Funda - SP

サイト:http://www.tattobrazil.com.br

(布施)

2008年10月11日土曜日

ピンドラーマ10月号発行!!


月刊ピンドラーマ10月号が発行しました。
今月号の見どころは秋山一誠先生の新連載「ブラジルの医療事情」、

おおうらともこさんの「ブラジルの印象派エリゼウ・ビスコンティ」(エリゼウ・ビスコンティの展覧会が現在サンパウロのピナコテッカで開催中です。このブログでも近日中にレポートします)。

他の内容はブラジル点描(仁尾帯刀)

移民の肖像(松本浩治)

ポルトガル語ワンポイントレッスン

摩訶不思議なブラジル経済(加山雄二郎)

7年連続でアルミ缶リサイクル率でトップとなったブラジル(美代賢志)

ブラジル版百人一語・グラウベル・ローシャ(岸和田仁)

新・一枚のブラジル音楽・エリス・レジーナ 或る女(青木カナ)

ブラジル映画を楽しもう!コパカバーナ(佐藤語)

フルーツ王国ブラジル・クプアス(おおうらともこ)

ブラジルのスイス・カンポス・ド・ジョルダン(大浦玄)

手軽にご馳走・Fubaのたくあん(高山儀子)

ブラジル日本移民と醬油の話(おおうらともこ)

サッカー・コパスダメリカーナの行方(下薗昌記)

パソコン何でも相談室・話題の3G モデムとは!(かわもりたかずみ)

パルケ・ダ・モニカへようこそ

サンパウロ生活を楽しむ方法・桜井悌司氏インタビュー (布施)