本日の私は、怒りでいっぱいでございます。
2011年8月に、日本から嫁が郵便物を送ってくれたんですね。
中身は主に書籍です。システム手帳の10月からの1年間のスケジュール帳やら。
EMSとかいう、荷物の追跡もできる一番高い送料を払って送ってくれたんです。
中身は大した金額でもないし、重くもありません。
それに送料が2000円もしたそうです。
さて、追跡を見ると送ってから2週間後にはブラジルに届いているそうです。
しかし、なんの音沙汰もない。
郵便局はストライキをしてましたので、「仕方ないかぁ。」と思って、
のんびり待っていました。
しかし、待てど暮らせど一向に来ない。
さすがに痺れを切らして、弊社のウーゴにポルトガル語で電話して聞いてもらう。
この時ですでに、2011年12月。ストライキやらも2週間ほどで終わったそうです。
どうやら、関税にひっかかってるそうで、
「まぁ、ちょいと待っててくれ。
ある書類が届くから、それを持って郵便局に行ってくれ。」
「そうか。待てばいいんだな?OK。」
そもそも、今日本からの荷物は食料品が入っていれば、
個人から個人に送る場合、放射能の関係で有無を言わさず没収だそうで。
食料品でなくても、食料を入れるタッパーなどもダメだそうです。
それにしても、放射能チェックで時間がかかってるにしてもおかしい。
嫁が送ってくれたのは、書籍。しかも、ほんの数冊。
「サプライズで何か食べ物入れたの?」
と聞いても、そんなことしてない。という。
そもそも、電化製品でもないのに、関税がかかるハズもないらしく、
なぜ、税関でひっかかってるのかと・・・。
ただ、時々運悪く書籍にも税金をかけるらしいと。
税金がかかる場合は、
日本からの送料も中身の金額を足して、その金額の何十%
(率は曖昧にしか覚えていませんが、確か70%だったような・・・。)
しかも、中身の査定額も相手のさじ加減ひとつ。
あぁ、きっとついていなかったんだなぁ。
と郵便局からの連絡を待ちました。
んで、やっと手紙が届いたのが2012年1月。
そう。先月。
楽しみにしてた荷物がやっと届いたと、
郵便局に意気揚々として取りに行ってみる。
心配してた関税はかかってない。
「なんだ。0円か。」
荷物を取ろうとすると、なにやらお金を請求される。
「なんだこのR$46.00は??」
「税関での保管料だ。」
「はぁ??」
「てめぇ、このやろーっ!
そしたら、のんびりチェックして、
ゆっくり仕事すればするほど、
お金をぼったくれるじゃねぇかっ!
関税で儲けられなかったら、
遅延しといて儲けようって魂胆かっ!
すでに、10月スタートの手帳の中身は、
半年近く損してんだぞっ!!」
って文句を言えるほど、ポルトガル語は上手くはない。
一緒についてきてくれた、一世のおばちゃんが変わりにソフトに言ってくれた。
「う~ん・・・そう言われても、郵便局では・・・。」
「税関に送り返して、文句を言ってくれ。
この金額はおかしいよ。」
どうやら、理解してくれたそうで、郵便局長が差し戻ししてくれるそうだ。
また、届いたら連絡すると。
んで、10日後、届いたからすぐに取りに来い。と連絡がある。
ただ2日以内に来ないとこの荷物は日本に送り返すぞ。
って脅しつき。
んで、取りにいくと、請求されたお金はR$48.00。
「上がってるじゃねぇかっ!!」
もう、いいよ。払うよ。疲れたよ。
「なに?ここでは払えない?銀行で払ってこい?」
はぁ~。わかったよ。払うよ。もう、疲れたよ。
んで、荷物は?
「ない。あ、まだ税関だ。」
「はぁ?お前らがここに呼んだんだろ?
ないって何??おれは暇じゃねぇんだ!
メトロ代返しやがれっ!!」
「はは。届いたら、また連絡するよ。」
もう、なんなんだよ、この国は。
毎回ついてきてくれる、一世のおばちゃんにも申し訳ないよ・・・。
そして、3日後、今日。
「届いた。今日中に取りに来い。今日までだ。
銀行でR$52.00振り込んでねー。
今日までに来ないと、もう渡せないからねー。」
「おい、突然すぎる。猶予もない。
しかも、銀行は15時まで・・・。
金額もまた上がってるし・・・。」
そして、その伝言を知ったのは、20時・・・。
もう、荷物が日本に送り返されるんだろう。
いや、ブラジルだから日本に送り返されるのも怪しい。
中身は日本語の書籍だから、ブラジル人はきっと、そのまま放置して捨てるだろう。
嫁よ。ごめん。君の愛情は日本に届きそうにないぞ。
この国は目の前に起こってる事象でしか物事を考えたり、判断できないんだと思う。
その荷物をどんな想いで送った人がいるのか、
この小さな荷物にどんな想いが籠ってるのか、
その荷物をどんな気持ちで待ち望んでいる人がいるのか、
その姿を想像なんて、できはしない。
想像できたら、こんな乱暴で雑な仕事はしないはずだ。
目に見えないものを見ようとすることなんてできない。
ブラジル人にとって、仕事は面倒な業務でしてしかないんだ。勘弁してくれ。
と、おもいきや。
いつも一緒に行ってくれた一世のおばちゃんが、
代わりにお金を立て替えて、荷物を取ってきてくれたそうだ。
本人にしか渡せないものを、とにかく、しぶとく交渉してくれて、
私の代わりに荷物を受け取ってくれたそうだ。
じつは、このおばちゃん、こういうトラブルに何回も遭ったそうで、
荷物の中身を抜き取られるとか、高いお金をふっかけられるとか、
そんな悔しさを知っているからこそ、こんな私のために懸命に動いてくれた。
今、涙が出るくらい嬉しい。
そして、木曜の一句。
おばちゃんへ、
ありふれてるけど、
ありがとう。
いつも、誰かに助けてもらってばっかり。
本当にありがたい。
では、来週の木曜日に会いましょう。
※なお、今回の私のような荷物は普段は普通に届くそうです。
アンラッキーが重なってこのような事態になったそうで、
長年住んでる方は、ごくたまにしか起こらないことだそうです。
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