ブリブリ登場いたしますのは、ご存知の木曜の男でございます。
最近、「ほほー。」と感動したことがあります。
よくランチに行くバールでのことですが、
私はお腹がすく割に、すぐに食べ疲れてしまい、あまり量を食べられないんですね。
でも、ご飯を残すのは嫌いなのです。極力、残さずに食べたいのです。
ですが、ブラジルは食べきれない量や、もしくはたくさんの量を盛って提供するのです。
来た当初は頑張って食べきっていましたが、周りをみると、食べ残すお客さんの多いこと。
しかし、それがどうやらブラジルの文化だそうで、
「もう、お腹いっぱいで食べきれないほど満足しました。」って感じで、食べ残しても悪ではないのです。
お店側も、食べきれないほど提供するのが正義みたいな感覚です。
それを知ってから、罪悪感はあるものの、満足した時点で食べ残すようにしました。
ところがある日、いつものメニューを頼んだらご飯の量が通常よりも少ないんですね。
コックさんが適当な人なのかと思ったんですが、周りと比べても少ない。
最初はたまたまかとも思いましたが、来る日も来る日も周りと比べると量が少ない。
とは言っても、それでも量が多いので食べ残す私。
すると、どんどんご飯の量が減っていく。
やっと、食べきれる量を提供される。
そこには、調理する人がローテーションで2人位いるのですが、
少し年配の温厚な人が担当の時には必ず量が少なめで提供されるのです。
これは、確実に意図して量を減らしている。
いつも、距離があるので話すこともないけれど、
その気遣いにとっても感動しました。
食べ残さず、食事を終えた時に目があいました。
親指立てて、ありがとうを表すと、向こうも笑顔でうなずいてくれました。
いつも、注文の時や、会計の時にしか言葉を発しない無愛想な私ですが、
ちゃんと見ていてくれてるんだなぁと。
お皿を下げる時に、残ったご飯の量を把握してくれているんだなぁと。
食べ残すのが嫌いな性格まで把握してるとは思わないけれども、
ひょっとしたら、お店側のロスを考えて、私のためではないのかもしれないけれども、
最後の無言の笑顔を見ると、そんな感じではないんですよね。
「おっちゃん、ありがとう。また来るよ。」
では一句。
物言わず
減らしてくれて、
ありがとう。
んじゃ、また木曜日に会いましょう。
あ、PindoramaのWEB版は下記から。
2 件のコメント:
いいですねえ、こういう話し。 ココロがあったかくなるいい話しです! 世界のどこに行ってもこういう人情味あふれる人がいるんですね。ちょっと怖いイメージが否めないサンパウロですが、こういう良い話しを聞くと、恐怖心が中和されます (^^) サンパウロに行ったことないのでわからないんですが、木曜の男さんの軽快な文章の中では 怖いような場所には全く聞こえませんが。。。むしろ、おもしろそうなとこのように思えるのです。楽々サンパウロを手に散策ですかね(^^) またポップなアップデート楽しみにしてます。
かなさん
おそらく、そこのバールの料理人が素晴らしいのだと思います。このような料理人はまだ発掘できていないだけかもしれませんが。
言葉ができないので、大変なことも実はたくさんありますけど、振り返ったら笑い話ってことがほとんどです。それをコイツばかだなー。って笑ってもらえたり、こんな奴でも笑って生きられるんだ。って安心してもらえたら、木曜の男はとても幸せです。ちなみに、襲われた話もありますが、それは本日更新です。
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