2012年5月31日木曜日

赤ちゃんの気持ち。

みなさんこんばんは。
木曜のお時間でございます。

木曜の男は、ブラジル生活3年目に突入して、
ブラジルに来た当初を思い出してみました。

実は、ポルトガル語を一切勉強せずにブラジルのサンパウロに降り立ちました。

「英語くらい通じんべ。」

ってな感じではっきり言ってナメてました。

ブラジルでは英語はほとんど通じない。

でも、ホームステイ先のホストマザーは事前情報では英語話せるとのこと。

ところがどっこいしょ!!

5W1Hすら分からない!!

挨拶の言葉だけで、話せると申告したホストマザー。

結構な金を払ってホームステイする日本人を捕まえるための嘘なのか、
単純に自信過剰なのか。


願望や意志はある。
けど、言葉にできない。

何かを僕に伝えている。
でも、さっぱり分からない。

なんとなく、言わんとする事は分かっても、
反応する言葉を持たない。


伝えたくても、
あうあうあー

身振り手振りで、
あうあうあー

歓喜や困惑を表情で伝えて、
あうあうあー


赤ちゃんってこんな感じなんだーって、
赤ちゃんの苦悩を理解した気がします。

でも、理解したいなら、意志を伝えたいなら、
すんごく観察するしかない。

眉の動き、頬の緩み、声のトーン、口の動き、手の動き、
五感をフル稼働させなきゃ生きていけないような恐怖さえ覚えます。

赤ちゃんと私が違う所は、経験と知恵があるということ、
そのお陰で行動や考えを推測することができるということ、
もし、それさえなければ、泣くしかないよね。暴れるしかないよね。
んで、疲れ切って寝ちゃうしかないよね。

赤ちゃんってストレス溜まるわ。



そんな30歳の赤ちゃんに、ホストマザーは

「外を散歩してきなさい。」と言う。


あなたは鬼ですか?

道に迷っても、聞く言葉すら知らない。
なんて言ってるのか理解できない。
ここの住所すら覚えてない。
なんて読むのかも分からない。
んで、私は方向音痴。

ってそれを伝える言葉も分からない。

仕方なく外に出る。

家の周りを牛歩で3周。

作り笑顔で帰宅して、部屋に引きこもる。


とまぁ、思い出せばブラジルに来た当初はそんな日々でした。

とりあえず、笑顔で優しい口調で何回も我慢強く伝えてくれれば、
急かさず笑顔で答えを待ってくれるならば、
それだけでとっても安心できるものなんだ。
眉間にシワなんか寄せられたら、もどかしさで泣き叫びたくなっちゃうんだから。

と、世の中の赤ちゃんを代弁して、皆様にお伝えしバブー。


では、一句。


    わたくしは、

      ブラジル年齢

         3歳児



じゃ、来週の木曜日にまたお会いしましょう。
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