2011年7月28日木曜日

なんでだろ?

どーも、木曜の男でございまし。

ある日のこと、メトロに乗って物思いにふけっておりました。
ここで、数少ない読者の皆様によぎった疑問をぶつけてみたいと思います。

その前に、ポルトガル語に馴染みのない日本の方々に
少し前置きが必要なのですが、お付き合い下さい。

ポルトガル語は「性数の一致」という日本語には馴染みのない法則があります。
(スペイン語もそうですね。記憶が正しければ、フランス語も同じ法則だったと思います。)
これらは、必ず文の中で数と性別を一致させなければなりません。

まず、性の一致とは、
名詞には男性名詞と女性名詞というものがあり、
(差別的な意味ではありません。)
分かり易い名詞で言うと、

homen  オーメン ( 男性という意味の男性名詞です。)
mulher  ムリェール(女性という意味の女性名詞です。)

これに、「素敵な」という形容詞をつけてみます。すると、

lindo homen リンド オーメン (素敵な男性)
linda mulher リンダ ムリェール(素敵な女性)

となり、下線部分が後に続く名詞によって変化します。
(linda homen とも lindo mulher とも言うのは間違いになります。)

さらに、数の一致とは、
homen や mulher が複数の場合は、
英語と同じように複数形のsesがついて、
homens mulheres となりますが、その上さらに
lindos homens  リンドス オーメンス(素敵な男性達)
lindas mulheres リンダス ムリェールス(素敵な女性達)
と形容詞も複数形になってしまいます。

以上が「性数の一致」という決まりです。
さて、そろそろ本題です。

ポルトガル語で「おはよー」は、
Bom dia. (ボン ヂーア)
直訳すると、良い日を。
※dia は男性名詞。だからbomも男性に。

ポルトガル語で「こんぬつはー」は、
Boa tarde. (ボア タールヂ)
直訳すると、良い午後を。
※tarde は女性名詞。だからbomが女性に変化してboa。

ポルトガル語で「こんばんみー」は、
Boa noite. (ボア ノイチ)
直訳すると、良い夜を。
※tarde は女性名詞。だからbomが女性に変化してboa。


ところが、80%一緒と言われるスペイン語は、
「おはよー」が
Buenos dias. (ブエノス ヂアス)

「こんぬつはー」は、
Buenas tardes. (ブエナス タルデス)

「こんばんみー」
Bunas noches. (ブエナス ノッチェス)

ポルトガル語と意味は一緒で、性は一致させていますが、なぜか複数形です。

なぜゆえ、ポルトガル語では単数形で挨拶をして、
スペイン語では複数形で挨拶をするのだろう?

という、実に些細な疑問が沸いてきております。
例えば私の想像では、

ポルトガル語では、まずは今日一日だけに対して「良い日を。」って言っていて、
「先の事をどーのこーの言うよりも、まずは今この瞬間を良い日で過ごしなさい」って伝えている。

スペイン語では「良い日をって私は言うけども、これから先も良い日であるといいね。」っていう意味で、
明日会えないかもしれないから、明日も含めた未来に想いを込めて伝えているのではないだろうか?

とかなんとか、足りない頭で想像しています。
面白い見解や博識な方がこの降って沸いた疑問を解決してくれると、嬉しいです。

はぁ、頭パンクしそうです。

さて、一句いきますか。

  え?マジで?

     二駅過ぎて、

        大慌て。

考えすぎにはご注意を。
また木曜にお会いしましょー。

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