2013年1月24日木曜日

君のためにステージを用意した。

みなさん、こんばんは。

お馴染みの、木曜の男でございます。
なんと、明日1月25日はサンパウロ市創立記念日につき金曜日はお休みでございます。

へへ。さーんれーんきゅー!!


最近、家の最寄駅構内にポツンピアノが置かれました。
調律師が時間をかけ、しっかり調律している所をたまたま見かけたのですが、
その時は余り気にせず・・・

ところが、帰宅する時に見るとピアノはそのまま・・・。
次の日も次の日も。

週末の遅い帰宅時間に酔っぱらいがピアノを指一本で鍵盤を叩く。

人が閑散としてる時間帯の駅構内なので、音が響き渡り、寂しささえ感じます。
翌日も、誰かがつたない感じでピアノを弾いております。
奏でるというより、確認しながら音を鳴らす感じで。
また別の日は、存在を無視されピアノが哀愁を漂わせていたり・・・。


一体あのピアノは、どうして放置されているのか・・・



あ、ちなみに私、ピアノが弾けます。



えぇ。「ネコ踏んじゃった」だけですけど・・・


ま、そんなのはブラジル人にも耳汚しになるので弾く勇気なんて全く出ず、
ピアノに触れることさえ、はばかれ遠慮がちに横を通り過ぎておりました。



ですが、昨日の夕方。
ピアノの横に看板が立ちました。



意訳するとタイトルは、

  地下鉄のピアノ


真ん中には、

  私たちは招待する。(このピアノのあるステージへ。)
    さぁ、あなたの才能を見せてくれ。

と書かれております。

なんて、オシャレで素敵な事なんでしょう。
こちらでは日本のように、学校で音楽の授業が必修であるわけでもなく、
家にピアノがある人もまた、ごくわずかな家庭に限られるでしょう。
ひょっとしたらピアノに触ったこともない、触る機会すらなかった人達もいるかもしれません。

スカウトがいるわけでもなく、ピアノの番人が目を光らせてるわけでもなく・・・

ただそこに、ピアノがあるだけ。


『さぁ、好きに弾いてくれよ。好きなように。』


なんて、感動すら覚えます。
芸術ってきっと、そんなに大それたことではなく、表現を楽しむことが芸術なんじゃないかと。
そして、その場を提供しようとするこのカッコ良さ
下手な演奏は騒音になるだけだとか、そんな声なんて気にしないっていう、暖かさ。

さぁ、そのピアノに一人の少年が座りました。


あの有名なよく聞くクラッシックを弾きだしました。




    ♪ ってヤツ。

名前は忘れました。

ちょっと、音は途切れるけれども、なかなか上手い。

そして、足を止める人達がちらほら。



今年初のイイね!!って心底思ったひとときでした。

※ちなみに、この地下鉄のピアノ-プロジェクトは、
Santos-Imigrantes,
Sta.Cecília, Vila das Belezas

の上記4駅で開催されているそうです。
皆さんも弾かれてみてはどうでしょうか?(期間は特に決めてないようです。)

楽々サンパウロ2冊で打楽器にもなるよ!!


では一句

  いつの日か

    「猫ふんじゃった」

       弾いてみる??

いやぁー、でもなー。

では、また木曜日にお会いしましょう。

月刊Pindorama10月号はこちら。
(ネット版の更新が遅れております。申し訳ありません。)

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