2011年11月17日木曜日

キラキラネーム。

こんばんみ。
木曜の男がヌメっとお送りする、今宵。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

さてさて、だいぶ前のお話になりますが、
ポルトガル語の語学学校に私は通っておりまして、
そこで、日本語を勉強されてる日系人やブラジル人と、5人位でお食事に行った事がありました。

そこでのお話。

まぁ、ブラジル来たての頃、当然私は大したポルトガル語は話せませんし、理解もできません。
ブラジル人にとっても、日本語は難解なようで、主に会話はポルトガル語でした。
もう、愛想笑いの連続。

ただ、何かきっかけに興味を引きたいなぁって思いまして、
「へい、名前はなんて言うんだい?漢字で書いてやるよ。」
って、目の前でフォークとナイフを使いながら、カレーを必死で食べてる彼に言ってみたんです。

「おらは、ファビオだ。」

そうか、うんうん。
しかし、単なる当て字もつまらない。
美男ではあるけれどちょっと、とぼけた表情してたから、
そこらへんのナプキンにペンで書いて教えてあげました。




「不安美男」


ファビオの顔が

( ゚ ρ ゚ )ボー



∑(・∀・) ォオー!!


ってなりまして
ファビオ「おぉーっ!いいなコレ!この紙もらっていいか?」
と、予想外の反応。

でも待てよ、おれは聞いた事がある。
真に受けて、この類の紙をスキャンして刺青を入れちゃったヤツを。


木曜の男「ダメだ!これはダメだ。ちゃんと書くから。」


ファビオ ( ´゚д゚`)エー



そして、ちゃんと書いた名前は、


「不暗美雄」



常に前向きで美しいオスであれ。という意味だ。
とつたないポルトガル語で説明。

ォォオオー!!ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ オオォォー!!

もうね、はしゃぎだしました。


ファビオ「んじゃ、この最初の「不安美男」ってどういう意味だ?」
って聞かれたからもう大変。

「不安そうな草食系美男子の事だよ。」とは言えず・・・。

「あぁ、間違ったんだ。」
とだけ伝える。

まぁ、それから、みんな
「おれは?私は?」って感じになり・・・。

最後に、うどんを拙い箸使いで食べてた日系3世の女性が、
「私は?」
(; ・`ω・´)
とこんな顔で聞いてきた。
名前は?と聞くと、
「サユリ。」

「多分ね、サユリってのは、小さな百合の花の事だよ。」
って漢字で教えてあげたら、

∑(゜∀゜) ンパァァーーッ!!

って顔に。

もう、書いてる私が楽しくて。

「でもね、君は日系人だね。苗字はないのかい?」

って聞くと、使う機会がないのか、しばらく沈黙。


(;・∀・)

「キヌカワ??」

「そうか、んじゃ、多分これだね。」

   絹川 と書いてみせると、



( ´・ω・`)・・・。

「んーとね、絹の川って意味なんだよ。」

「つまりね、君の名前は
 絹の川に咲いた小くて綺麗な百合の花
って意味なんだよ。素敵な名前さ。」
って教えたら、

∑(゜∀゜) ンンンパァァーーッ!!

ってそりゃぁもう、こっちまで嬉しくなるようなリアクション。
ってか、親も教えてあげてくれよ。
しかし、このサユリちゃん、すごく笑顔で大事そうにメモした紙を持って帰りました。

でも、ブラジルの日系人でせっかく日本名でも、意味を知らない人が多かったりします。
なぜなんでしょう??

ちなみに、弊社のウーゴも同様で、
有吾とか、雨後とか、当て字で書いてあげたら同様にとても喜んでいました。
ただ、どうやら父親から聞いてみたら、有吾という漢字だそうで、(おぉ、当ってる。)

「意味はなんだろうな?」

って、一番大事な所をなぜ私に聞いてくるのか、不思議に思いながらも、
『吾、ここに有り。』
 どーんと構えて、迷わずに生きなさい。って意味だと思うよ。」
ってウーゴに言ったら、
ものすごく嬉しそうな顔で、復唱していました。

さて、長くなってしまいましたね。
では、本日の〆の一句。

  名前はね、

    一生モノの

      プレゼント


とうちゃん、かぁちゃん、ありがとう。

では、また木曜日にー。

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