2011年7月29日金曜日

美術情報 Bernardo Cid展

現在、CAIXA CULTURAL SÉ で 美術展"A Ordem Oculta de Bernardo Cid"が行われております。




Bernardo Cid (サンパウロ生まれ 1925 - 1982)という画家のことは全く知りません(後で調べて書きます)が、ウィリアム・ブレイクや横尾忠則のように「見えない世界」を描く画家であることは間違いありません。小さい画像でご覧になると、薄気味悪さを強く感じるかもしれません。しかし、実際に作品を見てみると、決して親しみやすくはありませんが、ずーっと見ていても飽きないオモシロイ作品ばかりです。美術好きな人は是非足をお運び下さい。

会場:Caixa Cultural São Paulo (9/18まで)
火曜〜日曜 9時〜21時 無料
Praça da Sé, 111 - centro (地下鉄セ駅近く) tel : (11) 3321 - 4400
(布施)

2011年7月28日木曜日

なんでだろ?

どーも、木曜の男でございまし。

ある日のこと、メトロに乗って物思いにふけっておりました。
ここで、数少ない読者の皆様によぎった疑問をぶつけてみたいと思います。

その前に、ポルトガル語に馴染みのない日本の方々に
少し前置きが必要なのですが、お付き合い下さい。

ポルトガル語は「性数の一致」という日本語には馴染みのない法則があります。
(スペイン語もそうですね。記憶が正しければ、フランス語も同じ法則だったと思います。)
これらは、必ず文の中で数と性別を一致させなければなりません。

まず、性の一致とは、
名詞には男性名詞と女性名詞というものがあり、
(差別的な意味ではありません。)
分かり易い名詞で言うと、

homen  オーメン ( 男性という意味の男性名詞です。)
mulher  ムリェール(女性という意味の女性名詞です。)

これに、「素敵な」という形容詞をつけてみます。すると、

lindo homen リンド オーメン (素敵な男性)
linda mulher リンダ ムリェール(素敵な女性)

となり、下線部分が後に続く名詞によって変化します。
(linda homen とも lindo mulher とも言うのは間違いになります。)

さらに、数の一致とは、
homen や mulher が複数の場合は、
英語と同じように複数形のsesがついて、
homens mulheres となりますが、その上さらに
lindos homens  リンドス オーメンス(素敵な男性達)
lindas mulheres リンダス ムリェールス(素敵な女性達)
と形容詞も複数形になってしまいます。

以上が「性数の一致」という決まりです。
さて、そろそろ本題です。

ポルトガル語で「おはよー」は、
Bom dia. (ボン ヂーア)
直訳すると、良い日を。
※dia は男性名詞。だからbomも男性に。

ポルトガル語で「こんぬつはー」は、
Boa tarde. (ボア タールヂ)
直訳すると、良い午後を。
※tarde は女性名詞。だからbomが女性に変化してboa。

ポルトガル語で「こんばんみー」は、
Boa noite. (ボア ノイチ)
直訳すると、良い夜を。
※tarde は女性名詞。だからbomが女性に変化してboa。


ところが、80%一緒と言われるスペイン語は、
「おはよー」が
Buenos dias. (ブエノス ヂアス)

「こんぬつはー」は、
Buenas tardes. (ブエナス タルデス)

「こんばんみー」
Bunas noches. (ブエナス ノッチェス)

ポルトガル語と意味は一緒で、性は一致させていますが、なぜか複数形です。

なぜゆえ、ポルトガル語では単数形で挨拶をして、
スペイン語では複数形で挨拶をするのだろう?

という、実に些細な疑問が沸いてきております。
例えば私の想像では、

ポルトガル語では、まずは今日一日だけに対して「良い日を。」って言っていて、
「先の事をどーのこーの言うよりも、まずは今この瞬間を良い日で過ごしなさい」って伝えている。

スペイン語では「良い日をって私は言うけども、これから先も良い日であるといいね。」っていう意味で、
明日会えないかもしれないから、明日も含めた未来に想いを込めて伝えているのではないだろうか?

とかなんとか、足りない頭で想像しています。
面白い見解や博識な方がこの降って沸いた疑問を解決してくれると、嬉しいです。

はぁ、頭パンクしそうです。

さて、一句いきますか。

  え?マジで?

     二駅過ぎて、

        大慌て。

考えすぎにはご注意を。
また木曜にお会いしましょー。

2011年7月21日木曜日

フェステイバル ド ジャパォン (Festival do japão)

みなさん、こんばんは。
木曜の男が通りますよ。

さてさて、先週ブラジル時間で7月15日(金)~17日(日)まで開催された、
フェステイバル ド ジャパォン (Festival do japão)を映像を交えて、
まだ知らない方にお送り致します。
(たくさん写真を上げています。長くなるので、要注意。)

さて、屋内ブースからいきましょう。

たくさん人が来ています。


















いろんな企業が出展しています。

TOYOTA


















公文
























カメラで有名なNikon





バイクでも有名なYAMAHA
(Hondaも出展していましたが、カメラの機嫌が悪く、割愛)
























100円SHOPで有名なダイソー






コンタクトレンズで有名なHOYA?
(常に裸眼なので、詳しくは知りませぬ。)
























醤油の有名メーカー、キッコーマン




















任天堂


コンパニオンのお姉ちゃんがキレイだし、
コスチュームがセクスィー。


















文化的なものももちろんあります。

これは薙刀ではないよな・・・
なんだろ。



折り紙



書道


コスプレ






ブラジルでは圧倒的なシェアを誇る醤油メーカー主催の料理教室





ゲートボール体験コーナー




日本ゆかりの商品を扱っている店も出店多数。

日本のアニメを含めた雑貨屋



ほんだしとかいろいろ。



節子、それは韓国産や。
(ブラジル人にとっては、日本語もハングル語も同じ扱いです。)


子供にとってはこっちの方が楽しいかも。
キッズスペース。


君は受験生なのか?頑張れよ。


震災コーナーも設置。



写真の下には日本語でも併記。


















場所は移って、屋外の出店のコーナー。
各県人会が、競い合うように出店しています。
主に食べ物。


おいらの出身地鹿児島。


宮崎と山口。
(宮崎は牛丼が名物なの?チキン南蛮を出して欲しかった。)


三重県や山梨県。


好評のようです。

















各県がバラバラで出店しているようですが、
出店場所によって不利もあるような気がします。
北海道や東北・近畿・四国・九州沖縄などのブロックに分けて、
一つの大きなブースにすればいいのに。って思ってしまいました。
各県の特産というよりも、利益や売り上げを考えたヤキソバが
どこの県も扱っているように思います。
確かに、ブラジルの食文化は新しいものに対する拒否感は強いのですが、
なんか、せっかく日本の文化を発する良い機会なのに、非常に勿体無いと思ったりもします。

長くなってしまいましたね。
本日はこの辺で木曜の一句。

  先入観

     ある意味それは

        チャンスだろ。

来週またお会いしましょう。

2011年7月14日木曜日

明日はFestival do Japão (フェスティバル ド ジャパォン)

こんばんみ。
木曜の男の登場です。
またも、木曜日ギリギリにて更新のため、
急いで更新させていただきます。
現在、23時45分・・・。

さてさて、明日から3日間かけてのフェスティバル ド ジャパォン なるものが、開催されます。
ま、分かり易く言うと日本祭りですね。

毎年、日本の文化やら日系企業やらが出店し大賑わいしています。
弊社も参加するのですが、なにせ小さな企業。
去年は地べたに座ってバナナの叩き売りの如く、
日本の本やDVDを売っていました。
掘り出し物があるやもしれません。是非足を運んで下さい。

今回は14回目らしく、毎回多くのブラジル人や日系人、時々日本人が来ています。
各県の県人会も参加し、やきそばや日本料理を出す出店もしています。

去年初めて参加した時は、日本と対極にあるこの地で、
日本の文化を伝える機会があることに、すごく感動しました。

できれば、次回は写真を交えてブログを更新したいと思います。

  現在の、

    時間は金曜

        5分前。

んじゃ、また木曜日にお会いしましょう。

2011年7月8日金曜日

グゥァタパラの日本人入植地が49周年

みなさん、こんばんは。
あっと言う間にまた木曜日でございます。

あららー、なんか2011年も半分すぎましたねー。

さてさて、ブラジルの各地には日本人移民の功績が多々残されています。
そこで、今回Guataparàと言う場所に49周年の式典があったので、
お邪魔させていただきました。


















サンパウロから約300Kmの場所にある、
バスに揺られること、約4時間。
ちなみに、まだサンパウロ州内でございます。
日本で言うと、まだ県内でございます。
あぁ、なんと広い。

グァタパラは笠戸丸による、第一回日本移民、
鹿児島県18家族、高知県2家族、新潟県3家族、
計23家族88名が配耕されたゆかりの地だそうです。
元小泉首相も来たそうで、その時にはヘリコプターで飛来し、
ヘリの中から花束を投げる予定だったそうな。
ただ、下を見るとグランドに「小泉首相大歓迎」と大きく書かれてあり、
それに感動した小泉首相は急遽、「おれ、やっぱ降りて直接花束を渡す!」
って事になったそうです。
それを記念して建立された記念碑がこれ。
日本人移民は成功したとは言われますが、
実際には、多くのマラリアに感染し、日本の地を再度踏むことなく、
亡くなった人も多いのです。
そんな中、多くの困難や孤独を乗り越え、不毛の地を開拓した先輩方に、
小泉首相は「感動」という書を残したと思われます。

さて、収穫祭も同時に開催されていましたが、
遠き日本の今回の惨事に募金運動も行われていました。

さて、式典が終わったあとは、入植跡地の廃墟をみてまわりました。
周りはさとうきび畑。赤土の広大な土地を走ります。

コーヒーを乾燥させる建物だったそうで、
今は既に廃墟。

中に潜入。廃墟マニアっているんでしょうか?
オススメだと思われます。
下の写真は映画館跡。

そして、ブラジルはパイナップルが原産だそうで、
これはパイナップルの原種だそうです。

貨物列車のみの駅と線路。

夏の線路の膨張なんてイメージできないから、
線路のつなぎ目はビッチリされてます。

おかげで、線路が波打って波打って・・・。
さて、こんな感じでグァタパラを体験してきましたが、
サンパウロ新聞に新しい鹿児島出身の女性研修生もおり、
一緒に行動しました。
茂みにはガラガラヘビ(猛毒)もいるらしいという情報もあり、
彼女に「怖くない?」って聞いたら、

「怖いですねー。でも、噛まれても一回目は大丈夫ですよね。
 ほら、2回目が危ないって言うし・・・。」

って答え。




 「・・・・。節子、それはスズメバチや・・・・。」



 さて、また来週の木曜日にお会いしましょう。

おっと、木曜の一句。


 鹿児島は、

   保護したくなる

      馬鹿ばっか。

※きっと、私も入ります・・・。合掌。